個人依頼音声とは
個人依頼音声という、この世の沼をご存知だろうか。ほぼ同人声優さん限定ではあるが、個人依頼を受け付けている声優さんに読んで欲しいオリジナルのシナリオを持ち込み、有償で読み上げてもらう…というものだ。性癖をこじらせた人が行き着く最果ての地である。
早い話が、巷で販売されている同人音声のようなものを、自分専用に作るということ。ここで作ったエロ音声に、ジャケ絵をつけてDLsiteに載せたら同人音声の完成である。それを世間には公開せず、自分だけで楽しむのだ。
エロでも非エロでも、システムボイスでも歌でも、声を使うものなら大体何でも作ってもらえるが、とりあえずここではエロの話をする。
メリット
- 好きな声優さんにお願いできる
- 100%自分好みのキャラやシチュエーションに出来る
- もちろん演技のディレクションも付けられる
- 自分の名前で愛を囁いてもらうことすら出来る
- 「他人は絶対に聴くことが出来ない、自分だけの最高の音声」というプレミアム感
デメリット
- 市販の同人音声よりも圧倒的に高い。30分~のシナリオを作るなら1~3万円程度(声優さんによる)
- シナリオを自分で作る必要がある。(声優さんによってはアドリブOKですが、その方によって違います。)
お値段は張りますが、それに見合う満足感はあります。実際に声優さんとやり取りできるっていうのもポイント。いや、ストーカーみたいな変な意味ではなく。
シナリオを送って、それに対してレスポンスが貰えて、「ここ、もうちょっとこうしてください」みたいな。少しずつ作品が出来上がっていくのが、それだけで楽しい。
ただ、いずれにしても、「作る過程」を楽しめる人向きかなとは思います。
どうやって依頼するの?
声優さんのホームページから、直接メールなどで依頼をする方法と、iikoe、つなぐなどのマッチングサイトを経由する方法があります。
最近はiikoeやつなぐのようなマッチングサイトも充実してきているので、そちらを利用したほうが依頼条件や料金が分かりやすい場合もあります。一方で、声優さんによっては個人サイトやXでのみ依頼受付をしていることもあるので、まずは本人の案内を確認するのが安全です。
逆に直接依頼は受け付けておらず、マッチングサイト経由でしか依頼できない声優さんも居るので、その辺りは声優さん次第という感じ。
実際に依頼してみた
で、やったのかお前?
ハイ。ヤラセテモライマシタ。
依頼したきっかけ
というのも、個人名出さないから書くけど、ある事情からとある声優さんにファンメールを送ったんですね。そしたら凄く喜んでもらえて、その時に、「個人音声も撮れますよ」って体の良い営業わざわざ言っていただけたんです。それがきっかけで、何回かにわたって自作の台本で撮ってもらいました。
どういう音声を作ったのか
れろ音特化ちゅぱ音声。
あと、友人に送る、ちょっとした遊び音声とか。(非エロ)
キャラ設定とシチュエーション指定有りのシナリオも読んでもらったし、ちゅぱ音オンリーで読んでもらったこともありました。
感想は?
最高。ヤヴァイ。
少なくとも音声作品としてはマイ使用率ナンバーワン。
だって、「こんな風に舐めしゃぶってくれたらなぁ」という願望を100%実現した、「自分の理想のちゅぱ音声」を作ってもらえるのに、興奮しないわけがない。
もともと好きな声優さんにお願いしたので、ちゅぱ音の質は折り紙付きですし。
(誰に依頼したかは言えませんが、声優さんがここを見たら御本人には多分バレそう。)
作ってもらった後も色々な同人音声を聴きましたし、もちろん中には素晴らしいものもありましたが、やっぱり自分で作ってもらった音声が一番良いなあって、最近改めて思います。正直他の人に聴いて欲しいくらい。ああ、こうやってみんな同人音声サークルになっていくのかもしれない。
※ちなみに今回の依頼では声優さんとの契約上、他人への公開不可。
しばらく依頼していない理由
といいつつ、ここ数年は依頼していない。
というのも↓
- 以前お願いした作品が最高過ぎて、これでいいじゃん感が若干ある
- 時間がかかる(1作品のシナリオに2週間くらいかけてる。ちゅぱテキストへの異常なこだわりが原因。)
- さすがにお金が保たない
…というのが理由で、最近は新しいものは依頼できていません。
それに、内容をイメージしながらシナリオを書いていると興奮が止まらなくなるので、2週間くらい悶々としながら毎晩書いてると、何というか、物凄いエネルギー使うんですよね。色んな意味で。
演ってほしいネタはあるので、時間に余裕ができたらまたやってみたい。
以前お願いした方は本当に最高だったのでまたお願いしたいけど、逆にあまり有名でない、新しい声優さんを発掘する旅をするのも楽しそうだなと思いつつ。CDやラノベをジャケ買いするみたいな感じで。
このサイトに一区切りついたら、そのうちまたやると思います。
値段はどれくらい?
声優さんによってピンキリ。
大体1文字○円とか、アドリブ○秒何円とか。
バイノーラルマイクを使うと高くなる声優さんが多い。
1文字3円で、だいたい50分くらいのちゅぱ音メインの音声をお願いしたときは、
30,000円くらいでした。
同じテキスト量でも、喋り方や間の取り方で変わってくるので、参考程度に。
高い?安い?
50分の音声で30000円。
これを高いと見るか、安いと見るか。
それ単体で見れば、価値はあるかなと思うんですが、ざっくりエロゲ3~4本、同人音声30本分…と考えると、個人でやるには、やはり敷居の高さは感じます。
ただ、出来上がったものが最高過ぎて、しょーじき使用回数で言うと余裕で元取ってはいる…。
細かい内訳
ここでいう「設定枠」は読み上げない説明文、「本文枠」は実際に読み上げてもらう台本部分のことです。(便宜上そう呼びます)
設定枠
設定枠ではキャラクターやシチュエーションの設定や、演技の仕方、大雑把な作品の流れなどの説明をします。こちらは読み上げない部分なので、料金には関係ありません。
本文枠
本文枠は実際に読み上げてもらうテキストと、細かいディレクションの欄。
こちらのテキスト量を声優さんのレートに変換して、料金を算出するのですが、
本文に書いたディレクションは、料金に含まれます。
たとえば、
じゅるじゅる ※ここから深く咥える
じゅぽじゅぽ ※ここから激しく
ちゅるちゅる ※一旦弱めに
といったような、実際には読み上げない指示文も料金に含まれます。(赤文字の部分)
※これは例文で、実際はもっと凝ったちゅぱテキストにしています。(こだわり)
ちなみに句読点を削ったり、細かいディレクションまで設定の方で付けたり、テキストを圧縮して依頼料を節約することって割とできちゃう印象ですが、声優さんに対して不誠実だと思うので、私はがっつり書いていました。
むしろ表現として♪や♡つけたりとか。
(読み上げてもらえるテキスト量は変わらないが、お金はかかる)
※自分が依頼した方はこういう料金形態でしたが、利用するサイト、お願いする声優さんなどによって、また変わるかもしれません。
実際に依頼をするにあたって、気をつけるところ
個人依頼は受け付けていない声優さんも多い
むしろ売れている方ほど、個人依頼にまで手が回らなくなっている場合が多いかもしれません。その場合は残念ですが諦めるか、いっそサークルデビューするか。
一部のベテランさんだと、サークルでもコネクションがないと受けて貰えない方も居るみたいですが。
宅録である点
別料金でスタジオ収録可な方もいらっしゃいますが、指定をしなければ、基本的には声優さんが自宅で収録をします。なので、販売されている最近の同人音声のクオリティをイメージしていると、場合によってはがっかりします。
中にはプロ並みの機材や収録ブースを用意している方も居るので、この辺もピンキリなのですが、ノイジーだったり、こもってたりする場合もあるかも。
いずれにしても、販売されている音声の多くは多少加工されているものなんですよ。切り貼りもそうですが、ノイズカットや、ちょっとしたエフェクトなど。たまに「無加工の生音声」をおまけで付けてくれているサークルさんとかも居ますよね。
音声を受け取って、実際に聴いてみると、「ここは少し短くしたいな」「逆にここは少し間をとったほうが良いな」というのも多少出てくると思うので、多少音声編集の知識はあったほうが良いと思います。もちろん、音声を受け取ってから、必要になった時に覚えても大丈夫ですが。
実際にあった出来事
ちなみに私が受け取った音声には、最初は分かりませんでしたが、加工して音圧を上げたりしていると、一箇所だけ、後ろにカラスの鳴き声が入っているのがわかりました。
こういうのは言えばリテイクしてくれますが、分かったのが結構後だったので、この時は特に何も言っていません。(シナリオものならともかく、ちゅぱ音オンリーのファイルだったので、数秒削っても問題なかった)
ちなみに15年くらい前の同人音声を買うと、結構宅録っぽいノイジーなのが多いので、何となくイメージ出来るかも。しかし最近は機材もより良くなっていますし、声優さんの意識も高まっているので、基本的には皆さんクオリティの高い音声を提出して下さいます。
基本的には何もしなくても問題ないけど、一応自分で編集出来るようにしておくと、より幸せになれるよ!ってことですね!
最後に
この記事を見て、やってみようと思った方、あるいは既に依頼をされているような方でも、依頼をされるときは声優さんへのリスペクトを忘れないようにして下さい。
むしろサークル活動されている方でもそうですが、中には心無い依頼者の方もいらっしゃるようで、声優さんが悩まれていたり、活動を休止されるような事態に発展しているところも、ちらほら見かけます。
過剰に謙る必要はありませんし、納品されたファイルに問題があったり(テキストと違うとか)した場合は言うべき時もありますが、声優さんが真摯に作品作りをしてくれている限りは、お互いにいい気持ちで終われるように、リスペクトを忘れないようにしたいと思うのです。
